故障規模を考慮したネットワーク不稼働率実態値の簡易推定法：不稼働率推定式の一般化と多地点通信モデルへの拡張

摘要

信頼性実態値を把握する方法として，サービス不稼働率という指標が用いられることが多い．しかし本指標では故障規模との関連が判らないという問題があるため，筆者らはこれを拡張しユーザから見たネットワークの信頼性実態値と規模の関係を簡易に推定する方法について提案してきた．本稿ではこの簡易推定法を以下の2点について一般化·拡張した方法を述べる．(1)従来の1対1通信モデルの場合に，キャリアから見たネットワーク全体の信頼性実態値と故障影響規模の関係を明らかにする；(2)本方式を1対1通信以外の通信形態を有するサービスにも適用可能とする．