超微小粒子測定装置（UFPC）を用いた道路近傍および建物屋内外におけるPM2.5ならびに超微小粒子の粒径別数濃度測定

摘要

大気中に存在する粒子状物質は，直径数十mu mから数nmまで連続的に分布しており，一般に超微小粒子（Ultra-Fine Particle；UFP）と称される粒径0．1 mu m以下の粒子は，質量濃度としての寄与は小さいが，個数あるいは表面積濃度では大気中粒子の大部分を占める。UFPの発生源は，燃焼などの一次排出に加え，光化学反応などによる二次生成も存在するが，身近な健康影響の観点から，自動車排気，特にディーゼル排気中に含まれるUFPが，注目されるようになってきた。