5.8GHz帯用銅長円形漏洩導波管の開発

摘要

高度道路交通システム(ITS：intelligent Transport Systems)の路車間通信システムとして，狭域通信(DSRC: Dedicated Short Range Communication)など5.8GHZ帯の電波を使用した無線通信システムの実用化検討が進められてぃる。 このシステムの路側送受信用アンテナとして，ビーコンアンテナ方式と漏洩導波管(LWG：Leaky Waveguide) 方式が考えられるが，漏洩導波管は長大な通信エリアに対し均一に電波を輯射できるとぃう優れた特性を有することから，DSRCなどの路側通信システムに広く使用されることが期待できる。今回開発した漏洩導波管は，導波管壁面に電波を輻射するためのスロット（漏洩孔）をジゲザゲ形状で周期的に配列させた構造とし，スロット寸法とスロット間隔を適切に設計することにより，長手方向輔射特性：バックファイヤ方向45°，断面方向指向性：半値幅±49°，結合損失：61dB，伝送損失：0.076dB/mの特性が得られた。