原油最高値東新，6月値上げは非常時体制で

摘要

NYMEX·WTI原油は，5月12日に史上最高値をつけたあとも，小幅の騰落を繰り返しながら24日には41.72ドル／バーレルと，史上最高値を更新。 極東向け指標原油のドバイ，オマーンも35～36ドル／バーレル台で高値推移している。 インフレ高進や景気への影響を懸念する消費国側から産油国への増産要請も強まるなか，相場の鍵を握るOPECは6月総会まで態度を保留しており，原油市況は当面，超高値圏で推移しそうな気配だ。 ≡獕痈魃绀显透撙葍野菠摔瑜毳偿攻去ⅴ氓驻蜍灱蓼工毪郡幔?月仕切を前月比約4円／l値上げする方針を打ち出し，流通，SSも末端値上げの準備に入った。末端市場では1月以降のコストアップに対応した製品値上げが，4，5月に入ってある程度の進展をみせたが，ガソリン，中間留分ともまだかなりの未達幅を残している。 消費税総額表示で三桁表示への心理的抵抗が弱まったSS業者は，6月値上げを機に適正マージンの回復を図りたいところ。産燃油業界も，現状赤字ないし採算割れとなっている工灯，A，インタンク軽油の価格アップに並々ならぬ決意をのぞかせている。 　 折から，国内業転市場は製油所定修で極度の品薄状態となり，原油暴騰と相まってガソリンを筆頭に市況が続騰状態。 コスト，需給ともまさに非常時の様相を呈してきた。 転嫁に伴う混乱一切を排除する覚悟で，業界一丸となった危機突破が待たれる。