電力の20年度決算は減益不可避上限価格制度で燃料費を自己負担

摘要

電力10社は前年度の19年度決算（単独）で大幅な減益を余儀なくされたが，それでも10社全体で4,120億円強の経常利益を出した。 純利益は10社全体で590億円弱にとどまり，前の年度の11分の1へ激減した。 しかし，これは東京電力が出した1,776億円もの赤字が響いたもので，東京を除いた9社では2,364億円の利益を出していた。経常利益でも東京（220億円の赤字）を除いた9社分は4,340億円になる。