在庫影響好転の裏で，中身収益は冴えず＝今年度4～9月期·1～9月期元売連結決算＝

摘要

2016年度第2四半期（4～9月期·中間期）と2016年12月期第3四半期（1～9月期）の元売連結決算が出揃い，今上期までの収益状況が明らかになった。原油価格は前年同期から大きく下落したが，4～6月期を中心に原油価格が右肩上がりで推移したため，在庫評価影響は前年同期を上回り，JXHDと昭和シェルで評価益が発生した。しかしながら，在庫影響を除いた中身利益はJX，コスモ，東燃ゼネラル（TG）で減益となり，石油,石化のうち石油事業は出光を除く各社で前年同期を下回った。