フレキシブルコンテナと組み合わせて使用する帯電防止内袋の帯電測定

摘要

粉粒体の大量輸送に使用する大型袋容器であるフレキシブルコンテナ(FIBC)（以下、フレコンという。 ）は、粉粒体の排出·充填の際に静電気帯電を起こし、着火爆発を誘発する危険性がある。 その対策として最近は帯電防止フレコンが普及し、国際規格(IEC 61340-4-4)や欧州規格(CENELEC TECHINICAL REPORT CLC/TR 50404)が制定されている。 一方で、異物混人防止や気密性を上げるため、フレコン内部に合成樹脂製の袋（内袋）を使用するケースが増えている。 その対策のため電気抵抗を低くした各種帯電防止内袋が市販されているが、内袋への対応については前述の規格には明記されていない。 そこで、内袋の安全使用の基礎資料を得るため、各種フレコン及び内袋を組み合わせてペレット排出時の内袋の帯電特性を測定する実験を行ったので、その結果について報告する。