ディーゼル排気中の粒子の健康影響

摘要

エネルギー効率や耐久性が最大の特徴であるディーゼルエンジンは、トラック、バス、機関車、船などの大量移動手段の動力源として重要である。このディーゼルエンジン排気中の粒子（Diesel Particulate Matter、以下DPMと呼ぶ）に発がh性や変異原性を持つ多くの化学物質が吸着し、肺がhの発生率を増加させるのではないかとの問題が提起されてからすでに30年近くが経過している。 この間に実験動物やヒトなどに対し発がh性だけでなく、非発がh性の影響についても幅広い研究が行われた。