東北大学·多元物質科学研究所新機能無機物質探索研究センター金属機能設計研究分野蔡研究室

摘要

東北大学のキャンパスほ仙台市内各地に分散していますが，研究室のある多元物質科学研究所（多元研）は，仙台駅から徒歩15分，片平丁という中心街に位置しています。多元研は3つの研究所が合併して2001年に創立され，今年で15年目を迎えています．多元研では，文字通り多元的に研究が行われており，資源から最先端材料，有機·無機材料および原子レベルからバルク物質の評価等多岐にわたっています．当研究室では，金属を中心に“準結晶”と“触媒”二つのトピックスを研究していますが，準結晶構造を利用した触媒材料の調製も行っています。これまで，金属学という視点で触媒の研究を行って興味深い結果が得られています．我々は触媒研究において，金属学に基づく電子構造と微細組織の制御を活かして，触媒調製や設計およびその起源の解明を行う一方，触媒反応を通じて金属の状態を理解する，という双方的なアプローチを取っています．根っこにある触媒金属そのものを徹底的に調べた上，触妹反応をプローブとして表面状態を解明することを目指しています．