環境対応わが社のヒット商品(II)：天然素材の塗装仕上げと環境対応塗料の調和を目指す

摘要

木材や皮革などの天然素材は、それぞれ製品に加工され、そしてその製品としての寿命をまっとうした後、再び自然に帰る理想的な環境対応素材です。しかし、それらの製品の塗装に使用する塗料の環境側面については、他の業界に比べてやや対応が遅れ気味でした。そうは言っても、それら製品が私たちの生活により密着した素材であることから、天然素材用塗料の安全性への関心は益々高まっており、早急に対応が求められる塗料に挙げられます。人々の環境や健康に対する意識の高まりに加えPRTR規制、室内環境指針値の策定、建築基準法の改定などの法律による規制も重なって環境対応型塗料への移行が加速しています。 すでに溶剤系木工用塗料においてはホルムアルデヒドやトルエン、キシレンを含まない環境対応型塗料が定着しました。 さらに、最近では、VOCの大幅な低減を意図する所の大気汚染防止法の改定が間近に控えており、さらに環境や人に優しい低VOC型環境対応塗料が求められると予想されます。