粉体塗料·塗装システムの最新情報：SST（ソフト·スプレイ·テクノロジー）をコンセプトとした新しい粉体塗装システム

摘要

現在、浮遊粒子状物質(SPM)や光化学オキシダントによる大気汚染は深刻な状況にあり、人体の健康への悪影響が懸念されている。こうした背景により、昨年5月に公布された「大気汚染防止法の一部を改正する法律」（以下「改正法」という）では、VOC排出を抑制するために、法規制と自主的取組の双方の政策手法を適切に組み合わせること（ベスト·ミックス）を基本とし、法規制については、VOC排出事業者に対して、VOC排出施設の届出義務、排出基準の遵守義務等を課すこととしている。 これを受けて、VOC排出施設の指定、排出基準の設定、VOC濃度の測定法等について、「大気汚染防止法施行令の一部を改正する政令」が本年6月に閣議決定、交付された。 これにより改正法は2006年4月に施行される見通しとなった。 このような状況において、当社は「塗装の総合コンサルテーション」を活動方針に掲げ、「さらばVOCO2」というキャッチフレーズを合言葉に、大気汚染の抑制·産業廃棄物の削減を実現する為、様々な提案活動を行っており、その一環として新しい粉体静電塗装機器「EPシリーズ」の開発に取組hできた。 本稿では、全く新しいコンセプトSST (Soft Spray Technology)に基づいて構築された画期的な粉体塗装システムについて紹介する。