キウイフルーツの樹体栄養診断と果実品質改善技術の確立

摘要

神奈川県へのキウイフルーツ導入は昭和46年ミカンの転換作物として県西部地域を中心に始まった。 ミカン価格低迷の中、新たに導入したキウイフルーツの市場価格が予想以上であったことから、栽培面積と生産量は短期間で急激な拡大を見せた。 平成2年の202ヘクタール、2,793tをピークに、平成12年には168ヘクタール、全盛期の83％余りと若干の年次変動を見せながらやや減少傾向になっている。 この年、静岡県柑橘試験場を主査とした共同研究·先端技術等地域実用化研究促進事業「果樹の樹体栄養測定法の確立とそれに基づく高品質、安定多収技術」がスタートし、本県がキウイフルーツとウンシュウミカン「大津四号」を担当した。 現在、全国的に生産量が減少し、価格·販売の面ではやや持ち直したものの産地間競争は厳しさを増している。