会員メーカーの特殊鋼グローバル展開状況/大同特殊鋼（株）

摘要

90年代後半以降、日本製造業の空洞化議論等を背景として、「海外展開」という言葉は1つのキーワードになりました。 特殊鋼業界に於いても、需要の伸び悩みもあり真剣に検討されてきた課題です。 その後、自動車産業向けを中心とした内需の大幅な拡大や、懸念されていたユーザーの海外進出動向も、その規模や時間軸が次第に整理されてきた結果、現在その議論は、若干落ち着きを取り戻した感があります。その間、東南アジア各国、或いはBRICS等の同では、特殊鋼を加工する基盤産業の蓄積や発展により新たなマーケットが急速に形成されてきました。 一方で中国等での特殊鋼生産も拡大してきており、品種によっては品質面でも無視できない状況になっています。