ここまできた 分析·解析技術：II.製造プロセスのための分析技術－1.製鉄·製鋼

摘要

日本鉄鋼業は第2次大戦後の復興期（'40年代後半～'50年代）、高度成長期（'60年代～'70年代前半の欧米先進国からの技術導入と技術確立）、成熟期（'70年代後半～'80年代の分析·解析技術を含めた高度化とシステム化）、そして新たな大競争期（'90 年代～現在のアジア諸国の台頭）を経てきている。 現在の鉄鋼製造は「高炉法」と「電炉法」の2方法に大別され、高炉法では鉄鉱石を石灰石と石炭（コークス）とともに高炉で溶解して銑鉄を作り、この銑鉄を転炉で精錬し、成分調整して鋼を製造しており、世界の鉄鋼生産量の約半分が高炉－転炉の一貫鉄鋼製造プロセスによって作られている。 一方、電炉法ではアーク式電気炉が一般に用いられており、鉄スクラップ、合金鉄などが溶解主原料として使用され、精錬して鋼を製造している。 電気炉法は比較的小ロット多品種の生産に適しているという特長がある。