航空機騒音低減への海外空港の取り組み

摘要

ACI (Airports Council International)は世界の空港や空港ビルの管理者または所有者を会員とする世界機構であり，その活動は，会員相互の協力はもとより，各空港に共通の利益となる問題について意見を取り交わし，統一的な見解を取りまとめ，ICAO等の航空関係機関に表明及び提唱し，安全で環境に調和した航空輸送体制の確立を目的としている。 ACIの本部はスイスのジュネーブに設置されており，その会員数は567，会員の運営する空港は世界176カ国·地域，約1540空港（2005年3月現在）に達している。 また，5つの地域（欧州，北米，南米，アジア·太平洋，アフリカ）に分かれて活動している。現在，5つの世界常設委員会（経済，環境，保安，技術／安全，簡素化·施設）が設置されており，必要に応じて各常設委員会の会議が開催されている。 本稿では，表－1に示す海外のACI加盟空港において実施されている航空機騒音低減の取り組みについて紹介する。