地域活動拠点を利用した買い物弱者対応

摘要

地域の再生を目指すためには地域住民に各種サービスを提供する地域活動拠点の整備を進める政策も出てきている。地域活動拠点育成の考え方は、買い物弱者に対して、効率よく、よいサービスを提供していくための連携による取り組み、支援サービスの複合化という考え方と共通するところである。国土交通省では、過疎地域等における集落を維持していくために、暮らしの安心と希望をつなぐ「小さな拠点」づくりを展開している。本稿は、全国のなかでも日常生活に必要なサービスを提供する地域活動拠点づくりが先行している高知県の事例を紹介し、買い物弱者に対応するため、地域住民向けの商業機能をどのように確保しているか、さらに買い物弱者対応と他の活動との連携を含めた今後の展開の方向性について述べる。