（物流）－ロジスティクスを考える新たな視点⑥：高齢者を支えるロジスティクスサービスのありかた

摘要

この様な高齢社会において、高齢者の移動や日常生活を支えるためには、高齢者の方々に公共交通などを利用し移動してもらい目的を達成していく方法と、高齢者のもとに物·サービスを積hだ車両などを移動させて目的を達成していく方法がある。前者は行政がサービスとして行うことが多く、後者は民間がサービスとして行うことが多い。高齢者のもとに物を移動させて目的を達成していくことは、民間企業がサービスとして実施することで、比較的短期間でスピーディーに導入できる方策かと思われる。今後は、縮小化される行政の財政を考えると、行政だけで高齢者の移動や日常生活を支えるのは難しいと思われ、是非民間の方にも協力をいただければと思う。本稿では、今後、高齢者に向けたサービスを考える際の参考として、わが国における高齢化の実態を紹介するとともに、今後何を考えていなければならいないのかを紹介したい。本稿を、高齢者のためのロジスティクスサービスを考える際の一助となれば幸いである。