狭隘地·低空頭下工事での工法と機械：自走式低空頭杭打抜機CHV工法－桁下部杭打ちにおけるCHV工法の優位性

摘要

鋼矢板やH形鋼杭の打込み·引抜きに用いられるバイブロハンマは元来、クレーンに吊り下げて使用する杭打機である。 この杭打方式は三点支持式をベースマシンとして用いる各種杭打ち方式に比べ、クレーンのブーム長を生かした施工が可能になることから、ある程度自由度が高く、特に仮桟橋の支持杭としてH形鋼杭や鋼管杭を施工する場合、その優位性を発揮し低コスト急速施工を実現してきた。 しかしながら、近年増加傾向にある桁下や狭隘地での杭打ち施工では、施工ヤードや作業有効長に制限があり、クレーンに吊り下げた方式では施工が不可能である。 これらの厳しい条件下での杭打ち工法として開発されたのが、ベースマシンに油圧ショベルを用いたCHV (Center-Hole Hydraulic Vibrator)工法である。