射出成形機用油圧ポンプモータシステム－油圧ポンプとACサーボモータの融合

摘要

私たちが日常、目にするプラスチック製品、これを作るために最もポピュラーな方法が射出成形法である。 材料（粒状態のプラスチック）を計量しながら加熱筒の中を通す事によりプラスチックは溶融され、金型へ射出（加圧注入）される。 押し込まれたプラスチックは冷却され固まり製品へと生まれ変わる。金型を開きエジュクターにより製品を型から取り外す。 この一連の動きを繰返す装置が射出成形機である（第1図）。従前は、射出成形機めパワー源として油圧が独占しており、時代にニーズの変還と共にそのシステム構成も、①固定容量ポンプ＋バルブ制御→②可変容量ポンプ＋バルブ制御→③可変容量ポンプダイレクト制御へと変還している。 さらに昨今は、「地球環境にやさしく」のキャッチフレーズに代表される市場ニーズの変化に伴い、省エネ、クリーンをキーワードに電動成形機が紹介され、その普及がめざましく油圧成形機は一斉に影を潜め国内生産の3割程度まで落ち込hでいる。 以下、油圧と電動式の良い部分を組合せることで、次世代の油圧システムの1方式を構築することができたのでここに紹介する。