超精密成形（平面）研削盤の基礎のきそ=㈱岡本工作機械製作所 編：第2回 超精密成形研削を支える周辺機器

摘要

第1回（先月号）で、超精密加工を自動で行うには「機械精度の確保·機械の設置環境·技能者のスキル·砥石および周辺機器」の各要素を連係させて進める必要があることを解説し、求める加工精度によって段階的に準備されるべきことを推奨した。第2回では、加工するアプリケーションに応じた代表的な周辺機器とその役割を解説し、準備した超精密精研研削盤に期待どおりのパフォーマンスを発揮させるための基礎知識としていただきたい。せっかく適正な機械と周辺機器を準備しても、使い方や不十分な準備の下で使用すると招かれざるアウトプットを生み出すことになりかねない。マシこングセンタなどの切削機械では工具を交換することによって形状の異なる加工を継続させるが、自由成形が困難な超砥粒砥石では接触点の小さな砥石で倣い加工をすることになる。マシニングセンタで例えると小径ボールエンドミルで長時間にわたる精密加工を行うことになるので、工具の交換や機械の設置環境に配慮をされていることと思う。当社の超精密マイクロプロファイル研削盤を例に解説したい。