電波吸収体の現状と将来展望－超軽量不織布型電波吸収体の特性と応用

摘要

ここで紹介する電波吸収体，EMファイバーは，ガラス織維や合成繊維て作った不織布に，適当な長さに切断したステンレス繊維を分散させた物で，写真1に単体シートを示す．最初に，EMファイバーの応用例から紹介する．第一に紹介するのは，高速道路自動料金徴収システム(ETC)のゲート天井への応用である．これは，上方に設置されたアンテナからの電波が，路面，天井と反射されて，本来の通信領域外にも届くことにより通信異常が発生していた．このため，天井に吸収体を取り付けることて，通信兵常を防止する目的で電波吸収体が使用されている　2000年5月に，全国で初めて沖縄自動車道に取り付けられた状態を写真2に示す．その後，全国の料金所に吸収体が設置されている．