WBCSDセメント産業部会経過報告

摘要

セメント産業は、セメントを製造する際に①多量のエネルギーを使用し、②多量の天然資源（石灰石）を消費し、⑨結果として多量のCO_2を排出する。 現在、世界中で25億t余りのセメントが製造されるため、CO_2排出量は約18億tとなり、これは世界全体の人為的CO_2排出量の約6％に当たる。 そこで、世界の主要セメント企業は、1999年に、WBCSDの中にセメント産業プロジェクトとしてCSIを創設し、持続可能な自主対策の実践と新たな挑戦をしてきた。現在CSIに参加している企業は18社であるが、図－1に示すように、アジア地域を除くと、各地域で60～80％以上のセメント生産を担っている。