（第1回）マッド材の変形特性評価の最近の試み

摘要

マッド材とは，高炉で生成する1500～1530°Cの溶融銑鉄とスラグ右排出（出銑と呼ばれる）するための孔（出銑孔＝Tapholeと呼ばれる）を閉塞するための材料で，出銑孔閉塞材，英語ではTaphole mix，またはTaphole clayと呼ばれる。出銑はマッド材の充填された出銭孔を超硬ドリルで掘削する「開孔」と呼ばれる作業によって開始する。ドリル径は40～70mm￠程度で，炉内までの距離は3～4mである。出銑は2～4b程度継続するが，終了時にマッドガンと呼ばれる装置（図1）を用いてマッド材が充填される。充填量は200～400kg／回で，圧力は10～30MPaである。