溶銑予備処理ランスの改善

摘要

呉製鉄所1製鋼工場では溶銑予備処理として鍋インジェクション方式で脱りh·脱硫を行っている。 当処理は1チャージあたり30分以上インジェクションする必要があるためランスの損傷が大きく，以下の問題が生じていた。 （1）寿命が10チャージにも満たず，ランスコストが高い。（2）寿命が短いためランス交換が1日に1.5回と頻度が多く，交換は1回に15分の時間を要するため，生産能力の阻害と交換作業性の悪化が生じていた。 そこで，ランス耐火物の材質変更，ランス構造の変更および施工方法の見直しを行い，寿命延長ならびにコストダウンを図ることができた。本報では，そのランス改善の概要について以下に報告する。