超高落差700m級ポンプ水車の開発と検証

摘要

近年の揚水発電所は，開発地点の制約，経済性向上の観点から高速大容量化，高落差化の傾向をたどっている。 2000年6月に運転を開始した，東京電力（株）葛野川発電所2号機はこのような時代の流れの中で建設された，世界最高落差となる高速大容量機である。 当社は本発電所の中で原動機となるポンプ水車を納入した。 本ポンプ水車は1988年より東京電力（株）と共同研究を実施し，この高落差高速大容量に耐え得るポンプ水車各構成要素の開発検証を行い，1999年6月から翌年5月にかけて現地無水試験·有水試験を実施した結果，設計時に予測された性能をほぼ達成し，現在，営業運転中である。