摩擦係数安定化剤塗布ボルト、ナットの締付け特性と締付け管理

摘要

通常の亜鉛めっきボルト·ナットを無潤滑状態で締結する際、その締付けトルクの90％近くは、ねじ面および座面の摩擦抵抗で消費され、締付け軸力の発生に使われます締付けトルクは、全体の10％程度にすぎませh（摩擦係数が0.15程度の場合）。このため、締結効率を上げるには、ねじ面および座面の摩擦抵抗の低減が必要となります。また、このねじ面および座面の摩擦係数のばらつきが、締付け軸力のばらつきに大きく影響をすることにもなります。このため、摩擦係数を低めに安定化するための摩擦係数安定化剤が各種開発され、活用されてきています。弊社でも、締結品質の向上、ボルト·ナットのサイズの適正化による軽量化などを目的に、サスペンションなどの重要部品の締結用ボルト·ナットへの摩擦係数安定化剤の適用を拡大してきています。