押出成形技術の進展

摘要

押出成形プロセスは，造粒·コンパウンドとフィルムシートや中空成形をはじめとする成形プロセスに分類できる．造粒·コンパウンドでは9割以上で二軸押出機が採用されており，現在でもなお高能力化に対する強い要求が続く．成形プロセスでは，フィルムシート成形に限っては高吐出が必要な延伸プロセスで二軸押出機の採用が進hでいるものの，無延伸フィルム製造プロセスや中空，異形押出などでは単軸押出機が採用される．単軸押出機でも高能力化への要求はあるものの，特殊添加剤を含hだ高機能材料の押出しが多くなる中，安定した溶融可塑化やヤケ·異物防止へのフォーカスが目立つ．ここでは，この10年間で進展した押出成形について主に実際のプロセス技術について述べる．また，今後実プロセスへの展開が期待できる研究についても紹介したい．