漁業後継者対策一その事例に学ぶ： 各地で行われている漁村，漁業維持の取り組み(下)

摘要

兵庫県明石市には明石浦、林崎、江井ヶ島、東二見、西二見の5漁協が存在しています。 「漁業経営改善効率化支援事業」の調査対象 に林崎漁協を選hだ理由は、私が、2000年 に財団法人東京水産振興会による「漁業経 営（組織、管理方式）のあり方」調査で一度 林崎漁協を訪ねていたからです。この調査は、 東大社研の加瀬和俊先生と図って東京水産 振興会の事業として取り上げてもらいました。調査の委員長は加瀬教授ですが、現地調査は 京都精華大学、林崎漁協顧問の鷲尾圭児氏 が担当しました。林崎漁協における海苔養殖業協業化について私は早くから関心を持って おり、加瀬調査団の調査対象に林崎漁協を組み込み、2000年に首尾よく委員一同が林崎 に赴くことができたということです。このときの鷲尾氏の調査報告から一部引用 します。