才ルメサルタンメドキソミル（オルメテック⑧）のアンジ才テンシンII拮抗作用 アンジ才テンシン受容体拮抗薬間の比較

摘要

高血圧症治療の最終目的は，高血圧に合併する臓 器障害を抑制し，生命予後を改善することにある。Staessenらによる大規模臨床試験のメタアナリシスから，降圧剤による介入において降圧度が大きいほど，すなわち血圧を低値にコントロールするほど， 脳卒中や心血管系イベントの発生が少ないことが示されており，低い血圧目標値への血圧管理が推奨 されている。アンジォテンシン受容体拮抗薬（ARB) は，薬効と安全性のバランスがすぐれ，広く臨床の 場で使用されている。本邦では6つのARBが上巿 されており，7番目のARBが発売予定である。