URL情報分析に基づくフィッシング対策方式の検討

摘要

フィッシングは既に多方面からの対策が実施されているが，国内外で未だに多くの被害が発生している．原因を調査するためフィッシングURL情報を分析したところ，McGrathらが2008年に行った先行研究の結果と比較してフィッシングURLは以前より正規URLと判別しにくくユーザが誤認識しやすい傾向にあることが分かった．また，調査結果中ではフィッシングページの65%は正規のWebサイトが改ざhされたものであり，安価なレンタルサーバを利用するライトユーザのWebサイトを悪用している可能性が高いことが分かった．そこで悪用を防ぐためのサーバサイドの対策として，Webサイト運営者が自ら導入できるホワイトリストフィルタ方式を提案し，実験を行って有効性を評価した．