ゼブラフィッシュ研究の可能性

摘要

色とりどりのヨットが浮かぶ優雅な湖に面した石造りの建築物が，今回メイン会場となったウィスコンシン大学メモリアルユニオン（図1）である．本大会はアメリカのマデイソンにおいて隔年ごとに開催されており，今回が第6回目になる．これは，ゼブラフィッシュ研究が比較的新規の分野であること，したがって気鋭に溢れた若手の研究者が多いことを意味する．実際に本大会は発表者も聴衆も若い研究者たちで占められており，会場中に活気が溢れていた．かく言う筆者もゼブラフィッシュ研究に新規参入したばかりである．今回は，初参加という立場から素直に本学会で感じたことを書きたいと思う．