高精度 CTD 観測データの品質管理技術

摘要

1990年代に実施された世界海洋循環実験（WOCE）のHydrographicProgram（WHP）によって，世界中の大洋において海盆を縦?横断する高精度のCTD観測データが収集され，現在の海洋循環像が明らかとなってきた。 このような高精度CTD観測データの取得から約10年が経過し，WHP測線の再観測が多くの機関により計画?実行されている。 1990年代に行われた高精度観測データとその再観測データを比較することで，10年スケールでの海洋の変化を検出し，地球温境化を含む気候変動に果たす海洋の役割が理解されるものと期待されている。