国産材自給率50％ の達成に向けた課題

摘要

平成20年木材需給表によれば、日本の用材需要は丸大換算で7,797万m~3であった。この水準が今後も継続するとして、自給率50％ を達成するには3,900万m~3の丸太供給を実現する必要がある。これは平成2 0年の供給量の2 倍であることから、実現に向けた課題について次章で検討する。次に、用材需要の内訳は、製材用材2,715万m~3、パルプ·チッブ用材3,786万m~3、合板用材1,027万m~3となっており、自給率はそれぞれ41%、14%、21％ であった。製材用材の自給率はすでに高いので、さらに引き上げるための課題についても検討する。