コンバインドサイクル発電所におけるNOx低減SCR制御システムへの非線形モデルベース細別御の通用

摘要

火力発篭プラントにおいては，ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクルプラントが多く採用されるようになってきた．それは，総合熱効率が高いことの他，LNGを燃料として用いた場合には，石炭尊焼に比してSOxが発生しないこと，NOx，CO_2の排出レベルがきわめて低いことなどが大きな理由である．国内では，このようなプラントにおいても，さらなるNOx低減のために脱硝装置(SCR)が設置されているのが現状である（図1）コンバインドサイクルプラントでは，発電量指令（負荷）の変動に伴い，NOx排出量も大きく変動する．