水素社会の実現に不可欠な水素製造·利用技術：高圧縮水素エネルギー発生装置

摘要

化石燃料が抱えている温暖化や枯渇などの問題解決のためには，自然エネルギーや原子力などのCO{sub}2を排出しないエネルギー利用を進める必要がある。 自然エネルギーや原子力などは，すべて電気の形態で使用されるので，エネルギーとして利用する水素は，水の電気分解で製造されることになる。 三菱商事は，水の電解分解だけで，水素のエネルギー利用に必要な35MPaの圧縮水素が発生できる水素発生装置（商品名：HHEG High-com- pressed Hydrogen Energy Generator，高圧縮水素エネルギー発生装置）の実証運転に成功した。 実証のため試作した装置は，発生圧力35MPa（約350 気圧），発生能力2.5Nm{sup}3/hである。 HHEGは，水素のエネルギー利用を目的にして，水の電気分解だけで，水素のエネルギー利用に必要な35MPaの高圧の圧縮水素を発生できる世界で唯一の水素エネルギー発生装置である。