極値解析を用いた寿命予測ソフトウェア

摘要

多くの石油化学工場では，規制緩和によりシャットダウンメンテナンス(SDM)の周期が2年または4年に延長されている。 さらに保全費用削減の面からSDM期間の短縮，適切な開放周期および検査手法の選定並びに評価が求められている。このような状況下，材料の寿命予測技術がこれまで以上に注目されている。 以前より，腐食深さの推定手法として極値解析手法が広く用いられており，当社でも1976年より冷却塔水を使用した熱交換器チューブの腐食検査を中心に適用し，成果を挙げている。今回，これまで自社で蓄積した技術を基にしたMS-Excel上で動作する極値解析による寿命予測ソフトウェアを開発したので，本ソフトウェアの特徴と解析事例を紹介する。