水素製造裝置の極限の省エネルギー

摘要

従来の運転員は「装置を運転するだけ」という意識が強く,省エネルギーも運転にかかわるものが主であった。 そして運転改善による省エネルギーは,粘り強く進め成果も上がったが,最近では頭打ちの状態であった。 弊所では，TPM活動により運転員の装置に対する考え方は「自分の設備は自分で守る」という方向に変革し，今回の事例のように運転員が従来の運転の枠を超え「装置の設計」まで踏み込み，装置規模の構造改革まで実現出来たことは，今後の省エネルギーの大きな布石になったと考えている。 今後も装置の限界に挑戦し省エネルギーに果敢に挑戦して行きたい。