活性陰極の採用による電気分解プロセスの改善

摘要

オランダのロッテルダムにあるAkzo Nobel社の化学工場では，塩素ガス，苛性ソーダ，水素を，食塩水の電気分解により製造している。 このプロセスは，電解稽108槽からなる24生産ユニットで行われている。 本プロジェクトでは，このうちの4ユニットの炭素鋼陰極を活性酸化ニッケル陰極に交換することで，効率を7％改善した。 これは，新しい電解糟を鉄/チタン合金製ではなく，ニッケル/チタン合金製とすることで可能となった。 従来の鉄製のフレームは，苛性ソーダ水溶液中で，活性電極には好ましくない鉄の微粒子を放出するからである。 本プロジェクトにより年間2,340,000m~3の天然ガスに相当するエネルギーを節減した。