AEによる屋外貯蔵タンクの底部裏面腐食損傷評価とAE技術者に求められる技量

摘要

優秀賞を受賞した論文は，AE法による円筒タンク底板腐食位置の標定に関する研究である。一方，経済産業省の委託事業によって，2012年3月に（一財）石油エネルギー技術センターより「屋外石油タンクの底部腐食損傷のAEグローバル診断法に関するガイドライン」［JPEC-2011TS-3］が制定されたが，受賞論文は当該ガイドラインの基礎となる重要な研究であった。そこで，本稿では屋外貯蔵タンク底部の腐食損傷評価を中心に，AE技術の実用化と，これからのAE技術者に求められる技量について著者の考えを述べたい。