専門学校にあける非破壊検査教育の取組み

摘要

筆者が，本校で非破壊検査を教えるようになって10年を超えた。 今回の原稿は自分がやっていることを書けばよいと考えていたが，実際に執筆をしてみると思いのほか筆が重かった。 日々の実践は手探りで無我夢中でやっているが，「専門学校における非破壊検査教育」という観点から改めて考えることはなかった，というのが正直なところである。 やってきたことを書いただけのまとまりのない文章になってしまったことをご容赦願いたい。 半年間の教育の後に学生たちは，JSNDIの資格試験を受ける。 試験の結果が封書でやってくる。大量の封書を開封しながら,その結果を半年間の教育の評価として厳粛に受け止めている。 そしてまた,通知の一つ一つが学生の未来を変えていくだろうことに毎回胸を痛めている。非破壊検査という地味な仕事に誇りを持ち日々奮闘してくれている卒業生の存在が，筆者らを叱咤激励してくれている。