2005年通期各部会業況

摘要

2004年の中国希土類鉱石生産量は、98,300トン（REOベース）であり、その内訳はバストモナズ（包頭鉱山）46,600トン、バストネサイト（四川鉱山）21,700トン、イオン吸着鉱30,000tであった。 2005年度は、環境問題による操業ストップやセリウムの余剰在庫のため、大幅な増産は困難な状況であるが、ほぼ前年度と同水準もしくは微増と推定される。 しかしながら国内への輸入に関しては、2005年5月1日から希土類精製分離品の輸出税還付制度の廃止（実質的な原料価格の上昇）、同5月19日から希土類鉱を含む希土類製品を加工貿易禁止類への組入れ（磁石スクラップ拒否）など、国内材料メーカーにとって厳しい方向にある。 さらに資源保護のために、2006年度のE/L発給枠を45,000tに減少させる（対前年度△8％）旨の商務部通達も有り、今後の原料安定確保の面で懸念される。