心理的ストレスによる足底部の痔れ1痛みに対する鍼治療の1症例

摘要

【はじめに】心理的ストレスが要因となって様々な症状を呈する精神疾患に対する治療としては薬物療法などの西洋医学的な治療が有用であるとされているが、鍼灸治療が奏功する例も数多く報告されている。今臥我々は心理的ストレスにより発症した両側足底部の痺れ·痛みを訴える患者に対して鍼施術を行った結果、良好な成績を得たので報告する。 局⒗?6歳、女性　 初診日：Ⅹ年4月22日、主訴：両側足底部の痺れ、痛み　 現病歴：Ⅹ－1年8月、誘因なく両側足底部の痺れが出現。 複数の医療機関を受診、精査の結果、異常なく、精神的ストレスの可能性が高いと診断されたが納得ができなかったため、Ⅹ年4月、本学附属病院（整形外科、脳外科、泌尿器科）受診。 精査の結果、異常なく精神的ストレスによるものと説明され、本学附属鍼灸センターへ紹介された。 現症：両側足底部の知覚鈍麻以外、症状と一致する所見なし。 問診により症状の発現には精神的要因があると考えられた。