江戸川区受動喫煙損害賠償請求事件--平成16年7月12日東京地裁判決

摘要

原告は、平成7年4月に被告（江戸川区）の職員として採用され、最初に都市開発部再開発課に配属された着である。同課の執務室では自席での喫煙が許されていたことから、原告は係長に対し喫煙を遠慮して欲しいと申し入れ、係長は席の配置について若干の配慮を行った。原告は配属当初から眼や喉に痛みを感じていたことから、上司に対して分煙措置を要望したほか、区議会に射し公共施設の禁煙化及び分煙化の推進等を求めて請願を行った。更に原告は、課長に対し、執務室外に喫煙場所を設置し室内を禁煙にするよう要請したが、課長は喫煙者の権利も尊重しなければならないとして、室内禁煙にまでは至らなかった。