Edaravoneは海馬歯状回神経細胞障害後の神経幹·前駆細胞の増殖· 生存を促進する

摘要

ヒトを含む哺乳動物の成体脳には未分化な神経系幹·前駆細胞が存在し，限られた領域ではあるが，絶えずニュー口ン新生が起きていることが知られる.その1つは脳室下帯(subvebtricular zone, SVZ)で，増殖した神経系幹·前駆細胞がrostral migratory streamと呼ばれる構造を経て嗅球へ移動し，嗅球の顆粒細胞や傍糸球体細胞の介在二ュ一ロンへと分化する，また，ニューロン新生は海馬歯状回においても活発に起こっており，顆粒細胞と歯状回門の境界領域である顆粒細胞下帯(subgranular zone, SGZ)で増殖した神経系幹·前駆細胞は新たなニューロンへと分化し， 顆粒細胞層に組み込まれる.