RFIDを活用し，青果物の生産，流通情報開示システムをWeb上で実現

摘要

青果物EDI協議会（篠原湿会長/以下，EDI協議会）は平成13年5月に勉強会スタイルでスタートした団体である。安心·信頼できる青果物の流通とトレーサビリティシステム推進を目指し，生産·流通·小売の各分野が参加し協議を進めてきた。 EDI協議会としての正式な発足は翌14年になるが，その背景の1つは当時青果物業界を悩ませていた中国産野菜輸入の急増，好天候による供給過多に端を発した価格暴落問題があった。 もう1つは従来の流通形態では産地から消費地に至るまで，"流通全体をトータルで協議" する場所や動きがなかったため，流通段階での情報や管理の連携が不十分となり，各自の取組みや企業努力が周囲に伝わらなかったこと。