認知症の分子ィメ一ジング

摘要

高齢化社会を迎え、認知症の病態理解と診断、治療法開発を推進する上で、分子イメージングは大きな役割を期待されている。本講演では、アルッハイマー病（AD)とレビ一小体型認知症（DLB)の核医学画像診断を中心に述べる。ADの分子ィメージングにおける近年最大のトピックはアミロイドィメ 一ジングの登場である。ァミロイドイメージングは、ADにおける最も早期かつ本質的なィベントと考えられるアミロイドbeta (A beta)の脳内蓄積を非侵襲的に画像化することのできる診断技術であり、これまで死後脳の観察からしか推測できなかったAbeta蓄積と病態進展との関係を、生きたまま、経時的に観察することが出来るようになつたことは、ADの病態理解、診断、治療法開発研究に多大なインパクトを与えている。ァミロイドイメージングの標準プローブとして広く普及したPittsburgh Compound-B(PiB)によりAlzheimer's Disease Neuroimaging Initiative (ADNI)研究などを通して得られた臨床知見を紹介すると共