市中病院における進行·再発大腸癌に対する1-leucovorin（1-LV）/5－fluorouracil（5－FU）外来化学療法の検討

摘要

切除不能進行·再発大腸癌患者に対する外来化学療法として1－LV/5－FU療法を22例に対して行い，効果ならびに問題点について検討した。 アイソポリン（トLV）250mg/m~2を2時間点滴，5－FUは600mg/m~2をアイソポリン点滴開始1時間後にone shot静注，週1回6週投与2週休薬の推奨レジメンで行った。 効果はPR8例，SD10例，PD4例であり奏効率は36．4％であった。 Kaplan－Meier法による50％生存期間は20カ月であった。 主な副作用は悪心7例（Gr2以下），下痢2例（Gr1），好中球減少3例（Gr3：1例），口内炎3例（Gr2以下）であり，Gr3の好中球減少に対してはG－CSF投与等で対処できた。 本療法は奏効率，延命効果の面で良好な成績を示した。 また副作用も少なく，外来投与が安全に施行可能であり，有用な化学療法と考えられた。