経鼻内視鏡の現状とNSAIDS (低用量ァスピリン)の上部消化管傷害の実態-東京UGI研究会からの報告-

摘要

近年，細径経鼻内視鏡が急速に普及している。咽頭反射が少なく検査中の苦痛も少ないという患者サイドのメリットは大きいが，画質や操作性が劣ることから診断精度や生検手技などにおける医療サイドのデメリットも大きい。一方，消化性潰瘍の主因はHelicobacter pylori (H.pylori)とNSAIDsであるが,近年Hpyloriの感染率は低下傾向にあり，NSAIDs の比重が高まっている。