水痘ヮクチンの抗体測定における免疫粘着赤血球凝集反応法の有用性

摘要

当院では開発当初より水痘ワクチン接種前後の抗体測定を免疫粘着赤血球凝集反応（IAHA ； immune adherence hemagglutination)法で実施し，その高い抗 体陽転率（93.6%?98.6%)を報告してきた.しか し，最近の調査でのIAHA抗体陽転率は86.1%で あり，以前に比べやや低い陽転率どなっていた.今 回，抗体測定法に問題は無いのかという懸念の解消を 目的に，水痘ワクチン接種前後の抗体測定をIAHA 法，酵素免疫測定法（gpELISA ： glycoprotein-based enzyme-linked immunosorbent assay),中禾ロ法(NT ； neutralization test)の3種類の測定法で行い，水痘 ヮクチンの抗体測定におけるIAHA法の有用性を検 討した.