14歳時，左側頬部から耳下腺の腫瘤で，手術後放射線治療を受けた46歳男性が，40歳頃より今度は右耳下腺部が腫脹してきた

摘要

左耳下腺と左頭部リンパ節は手術で摘出されている。 造影CTで，右耳下腺部に皮下に浸潤する腫瘤を認める。 MRIのT2強調横断像で右耳下腺部に高信号腫瘤を認める。 腫瘤内部には血管を示すflow voidを認める。 T1強調横断像で，腫瘤は筋肉よりやや高信号を示している。 造影Tl強調冠状断像で腫瘤はほぼ均一に造影されている。 右頸部リンパ節腫大を認める。 その後，右耳下腺浅葉の摘出術と右頸部リンパ節部活が施行された。 病理診断は木村病であった。